仙腸関節炎の痛みと痺れ

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今回は仙腸関節炎と診断された方の
足の痛みと痺れが改善した症例報告です。

 

 

Aさんは5年前から立ち上がり時や歩行時に
右股関節から足先に痛みと痺れを感じはじめました。

 

 

あまりにも耐えられなくなり病院に行くと
「仙腸関節炎」と診断されました。

 

 

この病気は骨盤を構成する仙腸関節に
なんらかの炎症が生じている状態です。

 

 

仙腸関節に炎症が生じた場合
腰からおしり、さらに太ももまで
痛みやしびれを引き起こします。

 

 

炎症の原因としては感染や外傷
関節リウマチなどが挙げられます。

 

 

また妊娠中に子宮が大きくなると
骨盤の内側から力が加わるので

 

 

仙腸関節に負担がかかり
炎症が生じることもあります。

 

 

原因が様々であるため
根本治療は原因に応じて決められます。

 

 

対処療法としては
鎮痛剤が用いられます。

 

 

彼女の場合は産後から
腰痛があったそうです。

 

 

そしてその時点では我慢できる痛みだったので
特別なケアはせずそのまま放置していました。

 

 

そして40年以上経った今

 

 

彼女は右股関節から足先までの
痛みと痺れに悩まされ続けています。

 

病院の先生からはマッサージと筋トレという
お決まりのリハビリを処方されました。

 

 

しかし一向に症状は良くなりません。

 

 

立ち上がった瞬間の痛みに至っては
毎日出るようになっていました。

 

 

むしろ症状はリハビリ前より
辛くなっています。

 

 

もうこんな生活続けたくない…

 

 

生きるのがしんどい
誰かこの痛みと痺れをとって…

 

 

そんな日々を送っていたある日、、、

 

 

“私たちのサイトを見つけて治療を受けることに”

 

 

偶然私たちのサイトを見つけた彼女は
治療を受けに来ました。

 

 

彼女の姿勢をみたところ
骨盤が右に下がりゆがみが強い状態でした。

 

 

重心が右に傾いているので
右下肢全体が短縮し硬くなっていたのです。

 

 

そこで骨盤のゆがみを修正するために
硬くなった筋肉をゆるませていきました。

 

 

始めに大殿筋を調整しました。

 

 

この筋肉は骨盤と股関節を連結させる
非常に大きなお尻の筋肉です。

 

 

大臀筋は使われる頻度が多く
硬くなりやすく

 

 

骨盤のズレや背骨のズレを
起こしやすいのです。

 

 

背骨がズレれば
そこに付着する筋肉もズレます。

 

 

その結果、筋膜は短縮し
硬くなり最終的に痛みになります。

 

 

彼女の痛みの原因は
実は大殿筋だったのです。

 

 

そして大殿筋をゆるめたあとは
より深い場所にある梨状筋も
ゆるめていきました。

 

梨状筋は硬くなると
坐骨神経を圧迫します。

 

 

その結果、足の痺れや痛みを出現させる
坐骨神経痛の原因になります。

 

 

また太ももの外側に付いている大腿筋膜張筋
ふくらはぎの外側に付いている腓骨筋の硬さも
とっていきました。

 

 

そして彼女自身にも毎日
セルフのストレッチを継続してもらいました。

 

 

痛みが出る時は特に入念に
お尻のマッサージをしてもらいました。

 

 

1ヶ月後、、、

 

 

毎日あった痛みは日によっては
出ない日もあるようになってました。

 

 

こんなに軽くスッキリした感じで歩けるのは
何年ぶりかしら…?

 

 

最初に来られた時より笑顔が増え
明るくなっていました。

 

 

しかし施術から日が経つと
姿勢がもどってしまう状態でした。

 

 

週一の施術に来られると
前回の姿勢は保てておらず
また軽く右に傾いていました。

 

 

その理由を探したところ
彼女は右の外反母趾が強く
歩く時は足裏の外側に体重をかけていました。

 

 

また足だけでなく肩甲骨周りと
右腕全体が硬くなっていました。

 

 

ここで詳しく問診をしたところ
右手首を骨折した既往がありました。

 

 

その右手の骨折の影響で
筋膜を介して肩甲骨と右腕全体が
硬くなっている事がわかりました。

 

 

肩甲骨は大殿筋や骨盤
太ももや足の外側の筋肉とも
筋膜で繋がっています。

 

 

なので姿勢がもどらないようにするために
肩骨骨と右腕の硬さも取っていきました。

 

 

2ヶ月後、、、

 

 

以前に比べ姿勢のもどりは改善していました。

 

 

それに伴い
右股関節から膝までの痛みと痺れは
感じなくなったということでした。

 

 

最初に比べたらすごい楽に動ける…

 

 

あの頃はどうなる事かと思ったけど…

 

 

もっと早くここに来たらよかった…

 

 

こんなふうにおっしゃって
喜んでおられます。

 

 

痛みや痺れがとれると分かった今は
セルフケアをより一層頑張っています。

 

 

楽になった足で友達と出かけたい
そんな目標を持って元気に取り組まれています。

 

 

今回は「仙腸関節炎」についてお話しました。

 

 

結論から言いますと

 

 

今回の症例は「仙腸関節炎」が原因ではなく
骨盤や足のズレを起こす「筋筋膜」が原因でした。

 

 

特に今回は
外側に位置する筋膜が影響していました。

 

 

ただ筋膜が硬いだけで
「仙腸関節炎」のような症状を
起こしてしまうんですね。

 

 

本日は最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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