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腰椎すべり症の概論

いつもお世話になります。
医療研究チームです❗️
今回は”腰椎すべり症”についてお話します。
実は、10歳代からこの病気になるの知ってますか?
知るだけで臨床の幅が広がるように…
今回も皆さんにとって
有益な情報をお伝えできればと思います😄

そもそも
腰椎すべり症ってなに??🤨

そのままの言葉通りで
腰椎が前後にずれてしまう疾患です。

よく言われているのは、
中年以降の女性が発症しやすく
腰椎の4番・5番に認められやすいです。

その原因は、定かではないですが
”骨粗鬆症”や男性と女性の”骨盤の違い”など
諸説あります。

ですが、解剖学的な観点からすると
多くは加齢によって関節や靭帯が緩み
腰椎が不安定となり、衝撃に耐えられず
ズレが生じているのではないかと考えられています。

ここで思い返してみて下さい。

皆さんは”脊柱管狭窄症”をご存知でしょうか??

実は、脊柱管狭窄症を呈している患者は
ほとんどが腰椎すべり症と言ってもいいかもしれません。

腰椎すべり症=脊柱管狭窄症

ただ、臨床上では腰椎すべり症が悪化をすると
脊柱管狭窄症になると言われているので
正確には使い分けが必要です。

そのため、イメージがしやすいように…

脊柱は、24個の椎骨から形成されています。
その中に脊髄神経が通っています。

その一部の椎骨が
ずれてしまうとどうなると思いますか??

隙間が狭くなると言うのは
容易に察しがつくと思います。

つまり、症状としても、脊柱管狭窄症のように
脊柱管内の神経を圧迫して
腰痛下肢痛しびれが生じます。

場合によっては、間欠性跛行など
日常生活に支障が出るなど
決して油断できない症状が起こります。

なぜ?
腰椎すべり症になるのか?🧐

先ほども話したように腰椎すべり症になるのは
書籍あります。

ここでは、皆さんがよく知っている
筋肉の観点から考察を踏まえお伝えします。

皆さんは”インナーマッスル”を知っていますか?

知っている、聞いたことが
ある人がほとんどだと思います。

インナーマッスルとは、簡単に言うと
”深層にある筋肉”です❗️

どんな役割があるのかと言うと
”身体の土台、姿勢を作る”作用があります。

これとは逆にアウターマッスルは
身体を動かす、力を入れる時に使われます。

なぜ、インナーマッスルのことを
話すかと言うと…

すべり症に陥りやすい方は
ほとんど適切に機能していないからです😅

腹部のインナーマッスルに着目すると
①腹筋群 ②横隔膜 ③多裂筋 ④骨盤底筋群が
適切な収縮で内圧を高めることで機能します。

これがバランスを崩れると
腰椎の前弯が強く、お腹が出る姿勢となります。

これであると垂直に腰に負担がかかりやすく
重たいものなどを持つ際に負荷が強く
腰椎がズレる危険性が高まります。

ですが、ただ闇雲に鍛えればいいのか?

ほとんどの専門家の先生は
とにかく筋力訓練すれば鍛えられると
話しています。

でも、それははっきり言うと違います😅

骨盤に対して胸郭が垂直に
配列されている場合に対して、
インナーマッスルは適切に機能すると言われています。

そのため、お腹が出ている状態でいくら
筋力訓練をしても意味がないと言うことです。

適切な場所で収縮を入れないと
鍛えることはできません。

そのため、注意すべきことは
胸腰椎の伸展性(伸ばす)を高め、
姿勢を改善させることが、
インナーマッスルの機能に繋がります。

特に、”横隔膜”は姿勢の悪化によって
すぐに機能が低下します😂

良好な姿勢の場合、
横隔膜の付着する心臓下部の前方部分が
脊柱への付着部より高くなると言われます。

胸椎後弯位のような不良姿勢の場合
肋骨の下制に伴い横隔膜前方部も垂れ下がり、
呼吸時の横隔膜の可動制は低下します。

それに加え、腹部前面筋群が弛緩することから
強制呼気で能動的な腹部前面筋群の活動障害が
障害され、腹部内容物を内上方に押し込んで得られる
受動的な横隔膜の挙上も不十分となると言われています。

つまり、腹圧を高めるためには
横隔膜が収縮できる状態が必要だと言うことです。

腰椎への負荷を下げるためにも
この知識は持っておいて損はないので
臨床でみてくださいね😄

現代医学の
腰椎すべり症に対して
予防と治療方法は??

実は、
現在の腰椎すべり症に対する
予防と治療法はありません😅

少し言い過ぎました…

無いとは違いますね。
経過観察です(笑)

なぜかと言うと
症状がひどければ多くは
脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアと合併しており

手術となるからです。

手術となると十分な神経の除圧に
PLIFとPS固定術を加えた手術法の
良好な成績が報告されています。

ですが、単独の腰椎すべり症であると
腰痛が中心であるためほとんど手術しません。

湿布や筋力トレーニング、コルセットを巻く
など対症療法しかされません。

実際に医師の先生に聞いても
「ずれたものは治らないけど
痛みだけなら様子見るしか無いね」

とはっきり言われました😭

実は…
コルセットを着けても
意味がありません。

これも言い過ぎました。

気分的には楽になった気がします❗️

なぜかと言うとコルセットを着けて
良好なデータは特に無いからです。

そもそも良く考えてみてください。

なぜ腰痛になるのですか?

大体は筋・筋膜系の痛みです。

Simonsは、筋の中に触知される硬いバンド様の「硬結」が存在すること、その中に圧迫により特異的なパターンで関連痛が発生する様なトリガーポイントが存在すること、さらにはこの硬結を弾くと局所的に筋が収縮することを筋・筋膜性疼痛症候群の診断基準として上げています¹⁾。

コルセットでは、筋筋膜系の
疼痛は緩和することは難しく
硬結による血流障害の改善はできません。

では、コルセットはなぜするのか?

コルセットは体幹筋の代わりに
行うものだと考えられています。

先ほどの横隔膜の収縮には
いいかもしれませんが根本的な
痛みの改善にはなりません。

一方、専門家によっては
コルセットをつけると筋力が落ちて
体には良く無いと言っています。

実は、これも違います。

主観的に言われているだけで
証明されていません。

一部の論文では、コルセットを着けても
体幹筋に変化はないとまで言われています。

実際問題コルセットを着けたからと言って
何が改善するかは証明されていないのが事実です。

そのため、
気分的には楽になるだけ分かっています🤨

では、腰椎すべり症の方に対して
どんな治療をすれば良いのか?

ここで、私たちが治療をして
実際に良くなった患者さんを紹介します。

臨床の参考になると思うので
ぜひ見てください!

===================

写真掲載に関しては、患者様のご理解とご協力を頂いています。

50歳代女性で
腰の痛みと張りを訴えていました。

私たちがある治療法をすると
腰椎の伸展可動域の改善が認められ
痛みが消失しました。

どんな治療をしたのか??

実は、腰ではなく
大胸筋を治療しました

一般的に、女性は胸の影響や肩の位置もあり
姿勢で最も観察される特徴として
”脊柱の後弯”が見られます。

脊柱の後弯は、上半身重心を後方化させ、
体幹の伸展制限を生じさせます。

この状態が定着すると、体幹筋の機能低下や
脊柱・胸郭の可動性低下を引き起こし、
バランス能力の低下へと発展していくと考えられます。

そのため、大胸筋の治療をすると言うことは
全体的な姿勢の調整に加え、
私たちが行なっている”筋膜のつながり”
対して治療を行えます。

大胸筋は、腹直筋や骨盤底筋群などに密接な
関係があります。

先ほど話したインナーマッスルとも
関係性があり、治療に即していると考えられます。

書籍では、大胸筋の機能アプローチや
上肢を使った大胸筋の促通などで
痛みが軽減したと言う症例はあります。

残念ながら論文などでは掲載されていませんでしたが
今後可能性の一つとして治療の一部として
見ても良いのではないでしょうか?

ここで気になる治療方法です👁

まず、①仰臥位姿勢をとってもらいます。

次に②肩を45°程度外転し、上腕骨を内旋の位置へ
誘導します(筋肉が緩みやすい場所)

③一方の手で大胸筋の圧痛部位(硬結)を触診し
もう一方の手で母指球を触ります。

④母指球側を振動刺激を加え、
大胸筋が緩み圧痛がなくなるまで
母指球を治療します。

治療はたったこれだけです。

数分の治療で変化が出るので
ぜひ試してみてください❗️

=================

これらの治療は実は簡単に行えます!

ですが、ただ単に腰椎すべり症だからと
言ってこれをするのではなく

皆さんに知っておいて欲しいのは
解剖学の知識です。

セラピストだからこそ知っておくべき
内容なので下に掲載しておきますね。

脊柱の構造を知る!

まず、知っておくべきポイント1は
”脊柱”を知ることです。

”脊柱”とはなんですか??

唐突に言われても
答えられない人もいるかもしれません。

脊柱は、①脊髄を保護する機能と
②支持性と可動性という相反する機能を
併せ持った構造体だと言われています。

脊柱は、後頭骨に続いて
7個の椎骨からなる”頚椎”
12個の椎骨からなる”胸椎”
5個の椎骨からなる”腰椎”
”仙椎”、および”尾椎”から構成さています。

脊柱は、正面から見ると”直線”で横から見ると、
頚椎では”前弯”、胸椎で”後弯”、腰椎で”前弯”
呈しています。

これら脊柱の彎曲は人類が2足歩行への進化の過程で
生じたものだと言われています。

立つことにより重力などの圧力に抵抗できるよう
弯曲を呈しています。

これが真っ直ぐであると衝撃を受け止められず
非常に脆く、折れやすいです。

まっすぐな脊柱と比較すると
10倍ほど衝撃が緩和されるとまで言われています。

ここで知る必要があるのは
椎骨を支えるクッションである”椎間板”の存在です。

椎間板は、人体最大の無血管組織として知られ、
椎体間に介在する円板状の組織で、
その大部分は繊維軟骨から構成されています。

構成要素は、外側の強固な”繊維輪”と内側の”髄核”
隣接する椎体を強固に連結する
硝子軟骨組織の”終板”です。

繊維輪は、髄核の外側に同心円状の層板と呼ばれる
コラーゲン繊維から構成され各層における繊維方向は一定で走行、
互いに交差しており、前方で厚く、後方で薄い構造になっています。

このため頚椎や腰椎では、生理的前弯が形成され、張力や回旋力に対する
抵抗性が生み出されています。

髄核は椎間板体積の40〜60%を占め、
髄核細胞が産生する細胞外基質の主成分はプロテオグリカンとⅡ型コラーゲンできています。

腰椎の衝撃に関与する椎間板は重要であるため
覚えておきましょう❗️

二つ目は、
脊柱を支える靭帯を知る!

脊柱を支持する靭帯組織として、
椎体前面に強靭な”前縦靭帯”が頭蓋底から仙骨まで、
椎体後面には”後縦靭帯”があります。

脊柱管内椎弓後面には”黄色靭帯”
脊柱後方には”棘上靭帯”と”棘間靭帯”が存在します。

これらの靭帯
脊柱の支持と運動する際のストッパーとして
優秀な働きをしています。

最後に脊柱周りの
”筋肉”について知っておきましょう!

脊柱周囲の筋肉は、
”脊柱の支持”と”可動性”に
大きく貢献をしています。

脊柱支持筋の低下が
脊柱の後弯変形を招くと言われています。

脊柱起立筋以外に多裂筋や広背筋など
様々な筋肉があるため臨床上触診できることで
臨床での治療が上達します。

やらないと
意味がない!

これまで色々なことを話しましたが
腰椎すべり症で困っている方がいるなら

ぜひ参考にしてみて下さい。

必ず解剖学の知識は必要な分野でもあるため
しっかり覚えてから実践して下さい。

ここで注意して欲しいのは、
読んだからと言って満足しないでくださいね。

しっかりやらないと意味がありませんので
頑張って治療技術を磨きましょう。

今回の治療法は、JPR協会が行なっている
ベーシックコースで教えている内容なので
興味があればぜひみに来て下さい。

ー医療研究チーム

参考文献

1)Simons DG etc:Apropos of all muscles . Myofassial pain and dysfunction The trigger point manual.Wiliams & Wilkins ,pp.45-102,1983,Baltimore.
2)Donald A.Neumann:KINESIOLOGY of the MUSCULOSKELETAL SYSTEM,医歯薬出版株式会社,P 383〜417,2012.
3)菅原淳他:腰椎変性すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧術単独の中期治療成績,脊髄外科,VOL .23 NO .2,2009.
4)池田幸司他:立位保持により大臀筋と大腿直筋に疼痛を認めた円背姿勢を呈する腰椎すべり症術後患者の一症例,関西理学,8:107–113,2008.
5)ロジャー・M・エノーカ:ニューロメカニクス 身体運動の科学的基礎.西村書店,2017.
6)柿崎藤泰:胸郭運動システムの再建法 呼吸運動再構築理論に基づく評価と治療,HUMAN PRESS,2018.
7)福嶋勇太他:腰椎すべり症による下肢運動麻痺に対する人工筋肉型背屈支援装置の適応,バイオメカニズム学会誌,VOL43,NO1,2019.

雲を掴むような”自律神経失調症”の謎

お世話になります。
JPR協会の医療研究チームです。
今回も皆さんにとって
有益な情報をお伝えできればと思います

いくら医学が進歩したからと言って
全てを治せている訳ではない。

皆さんは勘違いしていませんか?
病院に行けば治る、薬を飲めば良くなる…
そんなことでは良くならない病気は沢山あります☹️
例えば、”難病”です。

難病は…
1)なぜ病気になったかわからない
2)治療方法がわかっていない
3)希少な疾患
4)長期の療養が必要

などを含め現代医学では太刀打ちできないものを指します。

平成30年4月現在の指定難病は331疾病にもなっています。

こんなにも世の中には治せない、わからない疾患があります。

これからもっと増え、わからなければ”難病”ということになります。

ですが、医学会では常に新しいアイデアや治療を行い、
難病患者の希望を見出しているのも事実です。

けれども残念なことに、

「難病だから治せない」
「とりあえず薬の処方」
「次回の診察は…」

など当たり前のように決断を下している
医師やセラピストが余りにも多いのが現状です😞

難病だから仕方がない…
誰かが治療法を探してくれる…

そんな考えで果たしていいのでしょうか??

もしあなたが臨床の現場で難病患者さんを
治療しているなら

そんな考えはやめて下さい。

わからないならわかる範囲でいいので
治療に限界を作らないでください❗️

全ての人がそういうわけではない…

そんなことはわかっています。

だからこそ、一人でも多くの方が
一人一人の症例に向き合って
可能性を繋ぐ必要があります。

そんな人を多く世で活躍できるよう
僕たちはできる限りのサポートをします。

一緒に頑張りましょう❗️

では、今日お伝えするのは
”自律神経失調症”です。

とその前に…

皆さん知っていますか❓
多くの人が…

”健康”って大切なことに
病気になって初めて気づいています😂

2014年厚生労働省委託調査で、「健康のために出費しても良いと考える額」と「実際に出費した額」を聞くと、いずれも1ヶ月当たり「1,000円以上5,000円未満」という回答が最も多く、それぞれ45.1%、32.4%という結果でした。¹⁾。

この結果からしても”健康”という言葉は知っているけど
実際には自分とは関係ないと思っている方が多いではないでしょうか?

ほとんどの人が、怪我や病気になって健康が大切だと気づきます。

でも、それでは回復するのにも時間がかかり、
予後が悪化するケースもたくさん見られます。

僕たち医療人なら知っている”当たり前”が一般的な人には
知らないことも多いのでしっかり伝えることも大切です。

今回の”自律神経失調症”も
なってから自分は病気だと気づいています。

あなたが今から知ることは
患者さんにも伝えて頂ければ
より回復に近づきますので参考にしてください😁

先ほどから言っている
”自律神経失調症”…

そもそも
”自律神経失調症”ってなに?

結論から言うと
そんな病気はありません😅

日本心身医学会が言っている
”自律神経失調症”は、

「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、
しかも臨床検査では器質的病変が認められず
かつ顕著な精神障害のないもの」と

暫定的に定義されています。

よく言われ続けている
”自律神経失調症”の正体は…

”ストレス”が原因で生じる
自律神経の症状を指しています(図1)。

うつ病と何が違うの?
と疑問に思うかもしれませんが

精神的な疾患(うつ症状のみ)= うつ病
自律神経の不定愁訴(精神的な疾患 ➕ 身体的な疾患) = 自律神経失調症

と分けているそうです。

治療法として、
対症療法(ホルモン剤や薬物療法)や
行動療法(自律訓練法、睡眠の周期を整える)などがあります。

”自律訓練法”は、1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツによって作られた自己催眠法であり、リラクゼーション技法です。

一般的には、
薬と自律訓練法を用いた治療が中心とされています。

よく聞くけど
”自律神経”ってなんだろう🧐

神経には、脳や脊髄などの中心から出る”中枢神経”
身体中から分かれている”末梢神経”に分けられます。

末梢神経は、意思によって身体の各部を動かす”体性神経”
意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する”自律神経”に分けられます(図2)。

もっと細かく言うと…

”自律神経”とは、自分の意思とは無関係に働く血管、リンパ腺、内臓などに分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動としている神経です。

簡単に言うと

生きる上で欠かせない機能の指令を
行なっている神経です。

この自律神経には、”交感神経””副交感神経”に分かれていて、安静時では主に副交感神経が優位に、活動時では交感神経が優位に働くように機能しています。

つまり、ONとOFFの機能を兼ね備えていると言うことです。

この機能が制限されると内臓や代謝、呼吸などあらゆる場所で
障害が起きやすく、身体が不調になりやすいです。

そこで、現在の医学では、
薬を飲んで対応しますが、

実は…

自律神経失調症は
薬を飲んでも完治しません😞

めまいが治まらない…
痺れが強すぎる…
吐き気が治まらない…

そんな時に病院へ行っても
「特に問題ありません」心の問題かもしれませんと

医師に「自律神経失調症ですね」と言われている
患者は数十年立っても変わっていない事実です。

ここで、僕たちが薬以外の方法で治療し、
改善した症例についてお話ししたいと思います。

=====================

2019年9月の下旬にAさん(50歳)は
妹を失いました。

理由は、妹さんの”自殺”だったそうです。

それ以降から激しい動悸や不眠、
漠然とした不安感がAさんを襲いました。

これではダメだと近くの婦人科に受診し
病院で検査をすると医師から

「特に問題はないですね」

と全く異常がないことが判明しました。

Aさんが「どうすればいいのですか?」と問えば

医師から「これはストレスから来ている問題だから
しっかり休んで寝てください」と言われました。

その頃から精神安定剤をもらい服薬を開始しましたが
一向に良くならず再度受診しました。

けれども問題はなく、

医師からは「自律神経失調症というストレスの
病気なので安静にしてください」と言われました。

いつまで経っても動悸や不眠、不安感は治まらず
ますます不安が募りました。

その時、同じ病気で苦しんでいた友人が
通っていた整体院を勧めてきました。

なんとかなるのではないか?という期待感よりも
この不安をなんとかしてほしいという願望が強く
感情に出ていました。

そこの整体院の院長は、
30歳半ばで優しそうな口調で
色々と問診をしてくれました。

今までの病院にはない感覚で
安心したのを覚えています。

治療では、何やら不思議な道具や
よりリラックスできるため
音楽などをかけていました。

治療中は漠然とした不安があったのが
頭の中で整理されたようで

それを治療院の先生に話すと
体がスッキリしました。

先生からすると
そう言ったのを含めて治療をしないと
改善はしないと話されました。

自分はここまで病んでいたのか?

原因はこれだったのかと自分でも
はっきりと理解ができ

病気と向き合うことができました。

今でも2週間に一度通い
自分の問題に目を向けるなど

少しずつ体が楽になることができました。

※患者様のご協力のもと掲載させて頂いています。

===================

では、どんな治療をしたのか?

よく言われている治療法は上でも説明した
薬物治療と自律訓練法があります。

ですが、私たちが行なった治療は…

脊柱起立筋
リリーステクニック

脊柱起立筋は、
脊柱の背側に位置する長く大きな筋肉です。

脊柱起立筋のうち、
外側を腸肋筋、真ん中を最長筋、内側を棘筋
と呼ばれる3つの筋群で作られています。

フェルデンクライスは、
「負の感情はすべて、屈曲として現れる」と話しています⁹⁾

僕たちが普段、生活の中で落ち込んでいる場合や不安、
恐怖を感じているときは、自然に防御姿勢をとり、
身体を丸めるような姿勢となりやすいです。

そのため、脊柱起立筋は伸ばされながら
固くなりやすい傾向が強いです。

特に、うつ病や不安、恐怖、怠惰など
精神的なストレスでこのようなケースは
臨床上多く見られます。

では、今回の”脊柱起立筋”の
気になる治療法は??👀

まず、①患者さんはうつ伏せの姿勢をとります。

②施術者は頭側へ位置し、左手でTh12番を触ります。

③右手で後頭骨を触り、後頭下筋群を触ります。

③を触診したまま、軽く振幅刺激を加えます。

Th12番が少しずつ緩むのを感じ、
後頭下筋群の圧痛が無くなれば治療完了です。

これだけでも、姿勢は大きく変化するので
一度試してやってみてください❗️

ここで一つ
最新の知見をご紹介します😆

最近、”オキシトシン”と言う言葉が美容や
医学会で注目を浴びているのを知っていますか?

オキシトシンは、子宮の収縮射乳などを
引き起こす物質として解明されていましたが

最近では”ストレス”に関係があると示唆されています。

特に”安らぎ”など
人の心身に影響を与えられると
考えられています。

ある文献では、オキシトシンの放出条件は
外界からもたらされる感覚刺激によって促進
されると言われています。

そのため、リラクゼーションなどのマッサージでは、
背中への15分間の施術によって血液中のオキシトシンの量が
増加されたと報告がありました。

そのことで、一定のリズムや強弱が少なく、ごく軽い
皮膚刺激は「心地よさ」を起こさせ、不安の軽減や
心に対して影響を与えられる報告が増えてきました。

もしかすると刀療もホルモン系統で考えると
この””オキシトシン”の効果があったのではないかと思います。

もう一つ覚えて欲しい
自律神経とリンパの関係

普段臨床でリンパマッサージや
リンパの流れを良くすると言う言葉を使っていませんか?

リンパにも管があり、血管と同じように
全身に張り巡らされています。

その中は”リンパ液”が流れていて
白血球の成分である顆粒球、単球、リンパ球など
身体の免疫に大きく関係しているものを含んでいます。

全身の多くの場所で、リンパ管が集まって
”リンパ節”と呼ばれています。

よく言われているのが、
血液は心臓から送り出されると
約40秒で全身を巡って、心臓へと戻りますが、

リンパ液は足先から鎖骨まで届くのに、
約8〜12時間かかると言われています。

それは、血液と違いリンパ液は、
筋肉の動きで流れるからだそうです。

当然筋肉を使わない人や運動量が少ない人は
リンパの流れが停滞することで、老廃物が蓄積し、
足のむくみや疲労などに繋がりやすいと言われています。

リンパの役割って何??

・不要となった老廃物を排出
・ウイルスや病原菌に対する抗体を作り出す免疫機能

この二つがリンパとして重要です。

リンパには、リンパ液の白血球があり、
”リンパ球””顆粒球”という2種類の物質が含まれています。

この2つがバランスよく働いて
身体の免疫力を上げることができるのですが、
白血球中にリンパ球35%顆粒球60%
これが病気にかかりにく数値と言われています。

このバランスに深く影響しているのが
”自律神経”です。

交感神経が優位になった時には、
顆粒球が増えて身体を感染症から守り、

副交感神経が優位になるとリンパ球が増えて
細胞の入れ替え作業をすることがわかっています。

そのため、疲労やストレスなど
自律神経がうまく機能できない場合は、
このバランス関係が崩れ、免疫力が低下し
様々な病気につながると考えられています。

また、リンパは自力では循環は難しいため
徒手的な治療やマッサージが効果できだと言われています。

先ほど、話した刀療もこの利点や疫学的な面において
有効だと思われますね。

このようにリンパにある
免疫と自律神経は密接に関与していることがわかります。

散々言っているけど
ストレスは悪いのか?

ストレスを聞いていいと感じる人は少ないでしょう。

ストレスとは⁉️

外部からさまざまな刺激によって自分の身体や心に負荷がかかり、
「歪み」が生じることを指します。

それにより、さまざまな身体への不調を引き起こす原因になります。

元々はカナダの生理学者であるハンス・セリエ博士が1936年に「ストレス学説」を発表したことにより、使われ始めたそうです。

ですが、ストレスというのは、我々人には
切っては切り離せないものです。

ストレスがあるからこそ自我が持て
意欲が湧き、生活習慣が整えると言われています。

過剰なストレスは確かに問題ですが、
自分を整える上でのストレスは
必要なことを覚えておいてください。

”病は気から”
この言葉が現実に…

”病は気から”

一度は皆さんも
聞いたことはないでしょうか?

神経系が免疫系に対して何らかの
調整作用を司っているのは昔から
言われ続けています。

これが近年では、
現実の言葉となってきています。

交感神経は、ストレスや情動による
中枢神経の活動性の変化を全身の臓器へと
伝える主要な役割を果たしていると
考えられています。

免疫の本来の役割は病原体の感染から
我々の身体を守ることですが、
免疫反応が過剰に起こってしまった
結果が炎症性疾患です。

つまり免疫は、我々の身体にとって
良い方向にも悪い方向にも作用する
「もろ刃の剣」なのです。

現段階の研究では、
病は気からというのは立証できていないですが
近い将来証明できるのではないでしょうか⁉️

たくさん話しましたが…

”これで治る!”
そんな治療法はありません

坂野は、我が国で行われた効果研究に基づいてメタ分析を試みた結果、自律訓練法が必ずしも十分な有効性を持つわけではなく、むしろ統制研究が少ないこと、効果が見られない場合に公表されない「お蔵入り研究」の数が定かではないことといった問題点を指摘している。

皆さんも薄々感じているのではないですか?

私達がお伝えしている治療法は
全てが全ての人に効果があるかどうか

答えはNOです。

人によって症状は違います。

発生した経路も何百通りもあるのです。

それを一つ一つ分析するのは
雲を掴むような話だと思いませんか?

ですが、自律神経失調症の特徴には
必ずストレスが付きまといます。

そんな方に対しては上でも説明した
根拠があります。

ですが、まだまだ知見でしかないのは当然です
皆さんも医療人として成長するのであれば

今回のような治療テクニックを学び
自分で確かめてください。

変化は必ず出ます。

まだまだ根拠となる
研究や論文はありませんが

これから私たちが検証し
自律神経失調症の方を支援できる
セラピストが増えればと思っています。

より細かく知りたい方は、
JPR協会が開催している
ベーシックコースへ参加してください。

講師陣たちは私たち藤井翔悟の元
本気で修行したメンバーです。

分からなけらばすぐ行動

食わず嫌いは何も成長しませんよ。

 

ー医療研究チーム

 

参考文献

1)厚生労働省委託:「健康意識に関する調査」,厚生労働白書,73〜742014.
2)大月三郎他:精神医学 第5版,文光堂,P381〜382,2011.
3)橋川成美:オキシトシンが母から子に与える影響,ファルマシア,Vol.50,No9,P913,2014.
4)笠井仁:自律訓練法の歴史と発展,心身医,Vol.52.NO.1,P12〜18,2012.
5)横山清子他:インパルス応答関数を用いた姿勢変換過渡期における自律神経機能評価,電学論C,117巻6号,P703〜706,1998.
6)正門由久他:リハビリテーションのための臨床神経生理学,中外医学社,P 153〜165,2015.
7)福田英克他:腎動脈交感神経アブレーションによる循環器病治療,日本内科学会雑誌,第100巻8号,2012.
8)二神弘子:オキシトシンと心身の健康,第27回学術集会,P 48〜50,2019.
9)Feldenkrais M.Body and mature behavior.New York;International Universities Press ; 1949.

五十肩の脅威

今回のテーマは”五十肩”です❗️

普段臨床でよく遭遇する”五十肩”

実は結論から話しますと…

たった1回の治療で完治…
なんてことは”五十肩”ではありません😵

あなたは本当に理解して治療していますか??

今回は、”五十肩”について深く学べる内容を用意しています。

学術的な立場からの考察と臨床で使える内容をお伝えしますので
この機会にしっかり学びましょう!

実は、知っているようで知らない
”五十肩”の歴史📗

”五十肩”の語源は、江戸時代に発刊された福山藩の漢学者大田全斎によって編集された「俚言集覧」の「凡、人五十歳ばかりの時、手腕骨折痛む事あり、程過れば薬せずして癒ゆるものなり」からである。俗にこれを”五十腕”とも”五十肩”ともいいます¹⁾。

一説であると江戸時代の50代は大変長生きしたと考えられ、五十肩を”長寿病”と呈したものも存在しています。

これらを見ても、数百年前から苦しめられているにも関わらず
今でも治療方法が分かっていない疾患だということに驚きです😵

どんな問題が生じやすいのか?

結滞動作ができない…
肩をあげるときに激痛が生じる…
腕をあげることができない…
痛みに対してすごく敏感になる…
夜間時痛がある…
歯を磨く・電車でつり革を掴む・着替える・洗濯物を干すときに…

まだまだたくさんあります。

要するに動くだけでも肩が痛むという
大変やっかない疾患です。

どっちが正解🤔
五十肩=肩関節周囲炎❓

最近ではよく聞く”五十肩”

でも、医学業界では”肩関節周囲炎”と呼ばれることを多く聞きます。

これってどんな病気なの??

少し詳しく説明します。

”肩関節周囲炎”は、1872年にDuplayが肩関節の疼痛と運動障害を主体とする症候群に対して命名したそうです。

これら”五十肩”と”肩関節周囲炎は”、昭和初期に神中が「五十肩はDuplayの言うように肩関節周囲炎というのが正しいが、病理解剖学的研究が不十分で十分解明されていない疾患であるので、しばらくは五十肩という通俗的な病名によって記載する」としたことが考えられています。

でもこれでは、熱がある人に対して風邪ですって言うのと同じ感じがしますよね(笑)

そのため、今でも五十肩=肩関節周囲炎と呼ばれているそうです😵

実は、五十肩は整形外科医からしてもとても曖昧な表記なのです(・_・;

では、
五十肩ってどんな人になるの?

五十肩になる症例は、軽労働者や婦人に多く、
栄養状態は平均以下の人になりやすいです。

しかも情緒不安定で依存心の強い人などに多発する傾向があります💦

局所的な循環障害が助長されると
腱板筋群や大腿二頭筋長頭腱と関節滑膜などの癒着が生じやすく
肩関節周囲の筋力が弱くなり、周りの組織が萎縮することで五十肩に繋がります。

そのため、80歳の人でも五十肩と言われる
なんだか不思議な現象が起きているそうです😂

高確率で
猫背の方が”五十肩”になりやすい

猫背が原因で肩の痛みってなりやすいの知ってますか?

松本は、五十肩の初発像である上腕二頭筋長頭腱腱鞘周囲の炎症の原因こそ、胸椎の後弯増大により重心線から離れた上肢を引き寄せるために生じる、広背筋、上腕三頭筋と上腕二頭筋の過剰な収縮による肩甲骨の内下方と肩甲上腕関節の関節軸の前上方へ移動することで生じる上腕二頭筋長頭筋腱の機械的圧迫の増加で生じると言っています²⁾。

持続的な姿勢が肩に負担になって
痛みが生じやすくなることは
肩の痛みだけでなく姿勢の調整も必要だとは思いませんか?

現在の東洋医学および西洋医学において
”五十肩”の発生機序が明らかにできない理由

これだけ諸説や論文があるにも関わらず

これまで原因が分かっていません😓

その理由として…

・筋肉や筋活動の影響が見逃されやすい

・肩関節の機能が複合的であり、一概には断定できない

大きくはこの2つがあります。

筋肉や筋活動に関しては、まだまだ分かっていないことも多く
私たちセラピストが活躍できる場所です

下に対処方法を掲載しています

ぜひ使ってみてください💫

ここで僕たちがしている
五十肩の方がどんな治療経過でよくなったのか?
痛くて痛くて仕方がない方に対しての症例報告です。

==================

50歳代後半の女性です。

農家に20代で嫁ぎ、
近所のスーパーを掛け持ちしながら
農業を行っていました。

肩に異変があったのは、2ヶ月前です。

夜寝るときも朝起きるときも痛くて痛くて
眠れない日々が続きました。

肩を冷やしてもお湯で温めても痛みが良くならず
痛みが3日も続いたため病院へ行きました。

病院の医師からは…
「レントゲン上では異常はないですね。
五十肩で間違いないでしょう。」
と言われました。

「痛くても肩の運動をして下さい」と
医師より言われ、五十肩に対する番組や
本などを買って毎日行いました。

でも、痛くて痛くて変わらない日々が
1ヶ月と経ちました。

前に比べると痛みは減っていたものの
大きな変化はないので薬に頼る日々が続きました。

それでも肩が痛く
近所の整体院に通いました。

すると、驚くことにあんなに痛かった
肩の痛みが気にならない程になりました。

原因はなんだったのか?と
治療院の先生に尋ねると

意外な言葉が帰ってきました。

「その痛みは筋肉が影響しています」と
言われました。

あんなに肩を動かす練習も頑張って
筋肉が影響しているなんか
考えもしなかったので驚きました。

今では、肩をあげるときも痛みが落ちつき
肩が詰まる感じも減って楽になりました。

==================

ではなぜ改善したのでしょうか?

”五十肩”に対して
見るべきポイント🖕

①時期 ②姿勢 ③筋肉のこわばり

この3つをまず評価します‼️

まずは①時期では、急性期、慢性期、回復期に
分けて考えます。

一般的に急性期は、
発症〜2週間程度です。

急性期では、夜も眠れないくらいに肩が痛い”夜間痛”が生じます。

じっとしていても強烈な痛みが生じます。

確実に言えることですが、それは炎症が起きています。

そのためこの時期では痛みを和らげる治療を行う必要があります。

むやみやたらに動かしてしまうと更に悪化するため
この時期はとても大切です。

でも実は、この炎症が起こるというのは
身体が”治ろう”としている反応なんです!

ここで注意⚠️をして欲しいのは、

五十肩の痛みが辛いからと言って
注射や飲み薬を飲み続けたら、回復が遅れてしまいます。

本来、炎症というのは身体の組織が異常だと認識し
それを治そうとするため起きています

炎症=治すための準備

飲み続けてしまうとその正常の反応が阻害され
回復がずっと遅くなります

我慢できないような痛みの段階時は仕方がないですが、
ずっと飲み続けるのは考えものです。

慢性期から回復期では
急性期のような痛みから脱出し”肩の動き”が行えてきます。

ここで注意して欲しいのは

いきなり肩を動かすと
すぐに肩を痛めてしまいます

一番最初に行うことは筋・筋膜を緩めることです

例えば、半冷凍しているお肉を曲げる伸ばすことをすると
溶けていない場所が硬く組織がミシミシします

肩にも同じことが言え
組織が硬くなると循環不良が生じ筋肉が硬くなります

そうすると本来の柔軟性が失われ、筋肉が骨や靭帯を引っ張り
痛めつけることになります

そのため私たちがすることは
まずは筋・筋膜を緩める、次に肩甲骨→肋骨→鎖骨→肩の順番に動かす

この流れを常に意識してください❗️

あとで筋・筋膜の緩め方についてはご紹介しますね☺️

②姿勢を見るでは、まず猫背かどうか評価して下さい!

スポーツ用品を販売するエバニューは、全国の20〜59歳の男女500人を対象に、姿勢に関する意識調査を行いました。すると、最も自覚が多かったのが”猫背”であり57.8 %の人が自覚していました。

猫背は普段短な人にも多いと思いますが、これが結構厄介です。
前述した通り、猫背は五十肩の痛みで多く生じる上腕二頭筋腱長頭に負担がかかりやすく肩を上げ続けると炎症が生じます。

普段からこの人はどんな姿勢なのかを判断することもセラピストとして大切なことです。

③筋肉のこわばりを確かめるでは、圧痛を感じる部位をみて下さい。

特に、広背筋、肩甲骨の内側部です。

ほとんどの方に圧痛が生じやすく肩甲骨や肩の動きを制限する因子となっているため
確認してみて下さい!

では、どんな治療を行えばいいのか?

私たちが最も実践して効果がある二つの方法をお伝えします。

一つ目は”菱形筋”
特にTh1〜4番を緩める方法です。

どんな場所か?
肩を上げるための土台となる場所です。

肩関節は必ず肩甲骨の動きも伴って動きが成り立ちます。

そのためには、まず肩甲骨の動きをサポートする必要があり、
特に活躍するのが菱形筋になります。

この肩甲骨内側面では、僧帽筋中部や下部繊維、脊柱起立筋群、菱形筋など
あらゆる筋肉がこの肩甲骨内側面についています。

臨床で五十肩を多く見る時に必ずと言ってここが硬結しています。

では、気になる治療法は‼️👀

まず、①うつ伏せになって下さい(難しければ横になって下さい)

ここで触る場所は、②肩甲骨の下角です(肩甲骨の一番下の突起)

そこから背骨に沿って突起を確認します。それがTh7番目に当たります。

そこを目印にTh4番を探し
薬指から人差し指の3本を③Th1から4番に添えます(緩めるのを確認するため)

もう片方の手で④肩甲骨の上角を触って下さい。

ここは、肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維などが付着し、
頭頸部、肩甲骨の動きにリンクしているため、
ここを緩めるだけでもう片方で触診していた場所が緩みやすいです。

これを⑤圧痛が無くなるまで振幅刺激を行いましょう!

あまり強く押し付けると痛みが強くなるため、振幅刺激を与える程度で大丈夫です。

また、肩関節が痛いと言われるケースでは、
肩が痛い側に枕を敷くことや横になって行うことをお勧めします。

二つ目は”前鋸筋”

前鋸筋は肩甲骨を唯一外へ広げる筋肉です。

意外と知られてないですが…
五十肩のほとんどの方がこの筋肉が短縮しています。

短縮しているということは、十分な収縮が入らないということです。

では、どういう治療を行えばいいのか?

まず、①肩が痛い側の方を上にして横になります。

痛くない程度に肩を屈曲し、枕あるいは自分の膝の上に置き、十分リラックスさせて下さい。

股関節も曲げても肩の負担が減り、リラックスしやすいです。

②肩甲骨の外側から手のひらで覆えるほどの範囲を手のひらで押さえます。

③この場所を痛みが起こらない程度で擦るように治療をして下さい。

特に肋骨面に沿って行う方が筋膜が緩みやすいです。

よく短縮では、筋肉を掴む、伸ばす方法をお伝えしている先生が多いと思いますが、
そんなことでは前鋸筋の短縮は改善しません。

この場所では、広背筋や大円筋、小円筋、肋間筋、前鋸筋など多数の筋肉が連動している場所です。

まずは、筋膜を緩めることだけを考えましょう。
そうするだけで肩甲骨の動きは何倍も良くなります。

詳しくこの手技を聞きたい場合は、下で開催場所をお伝えしていますのでご確認ください。

どうしても痛みが取れない人は
食事が原因かも…😥

身体は食べたものから作られます。

ここで一つ最新の知見”糖化”がもたらす痛みについてお話しします!

そもそも糖化とは聞きなれない人が多いかと思います。

糖化とは、”糖質の過剰摂取”または急な”血糖値の上昇”が原因で、
余った糖質が体内にあるタンパク質と結合し終末糖化産物(AGEs:老化成分)に変性することを言います。

AGEsは、糖尿病や加齢により増加し、関節包などを構成しているコラーゲンを硬くします。

更に”RAGE(レージ)”と呼ばれるAGEsの受容体と結合し、炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)を生み出します。これにより、組織は炎症を起こしやすい状態になってしまいます。

米国の整形外科医学アカデミーによると、
糖尿病患者の10〜20 %が五十肩に悩まされているそうです。

東京女子医科大学東医療センターの調査でも、
肩の痛い中高年の患者に血液検査をして
血糖値やHbA1cを調べると、
糖尿病と診断された割合が約3割に上るという結果となっています。

糖化→炎症→五十肩になりやすいことを覚えてといてください❗️

糖質(砂糖)を減らした方がいいと言っているのはこのためです。

というわけで、糖尿病のある人は五十肩の発症や悪化を防ぐためにも、食事や運動で血糖をコントロールすることがより重要になります。

五十肩の脅威☠️

まだまだここでは掲載していない
五十肩の秘密や原因など多くあります。

あなたが治療家であるならば
様々な原因やその病気について知らなければなりません。

ただ単に肩が痛いから、肩が上がらないから治療する
そんな考え方は今この場で捨てて下さい‼️

五十肩の原因が臨床上分かっていないからこそ
僕たちセラピストが臨床の中で答えを見つける
少しでも多くの人を助ける意思をもつ必要があると思います。

だからあなたが少しでも目の前の”五十肩”で悩む人たちを
救える技術を身につけて下さい。

今回の治療テクニックは、
JPR協会が主催している第1回ベーシックコースで実技をお伝えしています。

必ず、身につけておいた方がいい治療法があります。

今回の内容を読んで興味がある人は是非参加しに来て下さい。

参考・引用文献

1)信原克哉::五十肩の病態と治療-その歴史と概念-https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu1977/19supplement/0/19supplement_19/_pdf(accessed March 7.2017.)
2)松本和久:日本における東洋医学に基づく五十肩の発生機序とその治療,日本東洋医学研究曽誌,第3巻,2017.
3)赤羽根良和他:夜間痛を合併した肩関節周囲炎の臨床的特徴,理学療法学,第44巻第2号,109〜114貢,2017.
4)林典雄:五十肩における疼痛の解釈と運動療法.関節外科.2011;30;26−32.
5)城愛理他:糖化ストレスを抑制して血管を若く保つ.基礎老化研究.37(3);33–35,2013.
6)小澤淳也他:終末糖化産物(AGEs)は固定に誘導される関節拘縮を悪化させる,
7)山田実他:肩関節周囲炎患者における機能改善とメンタルローテーション能力の関連性,理学療法学,第36巻第5号,281〜286貢,2009年.
8)酒井友実他:肩関節周囲炎に対する鍼治療の効果,日温気物医誌,第60巻4号,1997.

真実。腰部脊柱管狭窄症の”全て”を手術で治せない

根本的な間違った
思考回路

日本人はとても勤勉で素直なところが
海外でも絶賛されています。

 

特に”思いやり”や”おせっかい”など日本人が誇るべき
特徴だと言われ続けているのを知っていますか❓

 

ですが反対に…

 

その日本人の特徴の一つに情報を鵜呑みにしてしまう
ことがあります😅

 

例えば、ニュースやバラエティ番組で言っていることや
医師や弁護士などの権力がある人が話していることは全て正しい
と思い込んでしまっています。

 

それは間違っている!!

 

とまでは私も言いませんが、それは大変危険⚠️だと思います。

 

自分で考える前に相手から言われるのを待っている
もしくは言われることが全て正しい…

 

そんなことでは、間違った医療でも
あなたはそのまま受け取ってしまいます。

 

ここでは、多くの方が勘違いしている

”腰部脊柱管狭窄症”=手術で完治

 

という概念を覆したいと思います。

 

今悩んでいる人も

痛みに悩んでいる症例を見ているセラピストにも

 

可能性を秘めた真実をお伝えしたいと思います!

 

腰部脊柱管狭窄症は手術で治るの?

治療院では、「脊柱管狭窄症の痺れは治せる!」と
高々に言っている先生がいます。

 

正直言うと…
そんなことはありません。

 

骨の変形や変性は僕たちセラピストの徒手的な治療で
改善することは難しいです😓

 

脊柱管狭窄症を発生した症例では、
手術、または保存的治療を用いて改善を行うのが
西洋医学のスタンダードな考え方です。

 

私はこの考え方に賛成と反対があります。

 

特に変形が進み、明らかな画像所見で脊柱管が狭窄している場合
手術で改善する必要があると思います。

 

しかし、最近ではしびれが強すぎるから手術をする
椎骨の変形があるから手術をするなど

 

選択肢として”手術をしないと治らない”という考え方が
定着していることに疑問を感じています。

 

手術で治す治療は明らかな画像所見
それでも治らないケースは他に原因がある

 

特にそれは筋・筋膜性の痛みや痺れがほとんどです。

 

今回、一人の症例について
徒手的な治療で改善した症例をお話しします。

 

=====================

 

腰部脊柱管狭窄症と診断を受けた60歳代女性。

夫と二人暮らしで農家を営んでいた。

 

数ヶ月前から長時間歩くと腰が痛く、
痺れるような症状が続き、少し休めば楽になる
そんな繰り返しでした。

 

ただの腰痛だと感じていたAさんですが、
身体が伸びず姿勢が猫背になっていくのが嫌で
直ぐに病院へ受診しました。

 

医師からは「腰部脊柱管狭窄症です。手術をおすすめします。」
と言われました。

 

ですが、手術が怖く手術をする勇気がありませんでした。

 

しばらく安静とお腹周りの筋力訓練を医師へ勧められました。

 

結局手術はせず医師に言われた通りに行い続けました。

 

ですが、何日経っても一向に症状が治らず
手術しかないのかと考え直しました。

 

しかし、娘から近くの治療院は腰痛専門だから
一回行ってみてもいいのではないかと言われ
行くことにしました。

 

正直希望はあまりしていなかったですが、
驚くべきことにたった1回の治療で
姿勢も良くなり痛みや痺れが和らぎました。

治療院の先生からすると
当たり前のように治してもらいましたが
私からするととても驚き嬉しかったです。

 

好きな農業も続けられ歩くことが気にならなく
なりました。

 

=====================

 

では、どうして改善されたのか❓

 

改めて考えると
腰部脊柱管狭窄症ってなに??

”脊椎”は、”椎骨”と呼ばれる骨が連結したものです。

 

頭側から頚椎7個胸椎12個腰椎5個があり
その下に、仙椎、尾骨があります。

 

横から見ると、頚椎、胸椎、腰椎、仙椎は
それぞれ前後に弯曲しているのがわかります。

 

これを”生理的弯曲”といい、

 

頚椎と腰椎は前弯、胸椎と仙椎は後弯しています。

 

発症年齢は40歳代以降の中高齢者の方に起こりやすく
”間欠性跛行””坐骨神経痛”の原因となりやすい疾患です。

 

この疾患は、椎間板ヘルニアなどと併用して加齢とともに、
”脊柱管”と呼ばれる神経の通り道が狭くなります。

 

腰部脊柱管狭窄症は、脊椎の疾患の中で最も多い疾患です。
年齢に伴って脊椎に変形が発生し、神経の通り道である脊柱管が狭くなります。

 

脊柱管内の神経が圧迫を受けると
腰痛や痺れなどの原因になるのが特徴だと言われています。

 

どんな人がなりやすいのか?

高齢者において腰部脊柱管狭窄症の有病率は10 %ほどで、
有病者はわが国において580万人と推定されています(図1)。

大日本住友製薬株式会社が独自で調べた調査によると、40歳代以上の男女8万人を対象に国内における腰部脊柱管狭窄症の推定患者数は約240万人(40歳以上人口の3.3 %)という結果が出ています。

 

そのうち、64.5 %の人が痺れや痛みはしばらく歩くと強くなり、休むと楽になる間欠性跛行を呈していることがわかっています。

 

また、240万人中9割の方が症状を改善したいと述べており、決して人ごとではなくほっとけない病気だということがわかります¹⁾。

 

特に同一の姿勢をとっている方(運転手、事務員)や
足腰などの筋力が弱っている人などに起こりやすいと言われています。

 

よく聞く
間欠性跛行ってなに?

 

しばらく歩き続けていると足の痛みやしびれ、
つっぱり感が出現し歩けなくなります。

 

しかし、少し腰を曲げて座って休んでいると症状が緩和し、
また歩けるようになります。

 

間欠性跛行は、神経の圧迫の状況により
馬尾型と神経根症と呼ばれる2タイプに分かれます。

 

馬尾型は、両下肢のしびれ感や陰部の痺れ、
異常感覚を認め、歩行により同症状が悪化します。

 

さらに症状が重篤化すると膀胱直腸障害と言われる
排尿障害や排便障害を認めることもあります。

 

神経根型では、片側性に臀部から大腿部、
下腿部への放散するような痛み、しびれを自覚します。

 

圧迫されている神経根によって痛みの出る部位や範囲が異なります。

 

症状が悪化すると下肢の筋力低下を認めることもあります。

 

また、馬尾型、神経根型の両者の症状を有する
混合型と呼ばれる症状を呈する場合もあります。

 

書籍数多く残っていますが、
いずれにせよ脊柱管の圧迫が原因と考えられています。

 

本当に手術だけでいいのか?

前述した通り、手術では治せないところがあります。

 

例えば、”姿勢”です。

 

同一の姿勢を取り続けたり、
痛みを庇った姿勢に陥ったりと

 

痛みの根本的な改善に繋がらないこともあります。

 

他にも痛みが狭窄症が原因でないケースです。

 

基本的に僕たちは、
痛みの原因はそこにあると思い込んでいます。

 

それが間違いであるということに気づく人は少ないです。

 

例えば、痺れには大きく分けて2種類あります。

 

神経が圧迫される”神経性”の痺れと
血管が圧迫されて神経への血流が悪くなる”血管性”の痺れです。

 

”神経性”のしびれでは、明らかに骨や靭帯で絞扼している場合を指します。

逆に”血管性”のしびれでは、筋肉の緊張が過剰に高くなり、
周りの組織が硬くなり、神経への血流が悪化ししびれに繋がります。

 

ここで僕たちセラピストの
徒手的な治療で効果が発揮します。

 

後述した血管性の痛みでは、
例えば狭窄症から来ていたと思っていた痺れが大臀筋にあった…

 

などのケースは臨床上よく見かけます。

 

痺れが生じているから手術
手術は嫌だから筋力訓練や安静にする
あの整体院はすごい、だから治りやすい…

 

そうではなく、
正しい知識といかに疑うかが治療の原則です。

 

当たり前の治療をすれば
目の前の患者が救えなくなることを

 

セラピスト一人一人が
考えていく必要があると思います。

 

臨床では
どんな治療法をするのか?

 

まだ、教科書には出てきていないですが、
あくまで僕たちの臨床推論の上の治療方法を
今回説明できればと思います。

 

治療テクニックは2つ紹介します。

 

===============

 

一つ目は、外側広筋のリリーステクニックです。

外側広筋は、大腿四頭筋の中の一番外側にある筋肉です。

 

ここは、腰部脊柱管狭窄症のように身体が丸くお尻が出ている人に

負荷が比較的かかりやすいと言われています。

 

では、気になるリリース法は?😏

 

①まず最初に外側広筋の位置の確認です。

 

股関節が外側へ傾いている方は比較的多く、
同様に外側広筋も外側へ引っ張られています。

 

②停止部を触診

 

硬結が起きやすい部位は膝蓋骨に付着する停止部です!
ここをまずは触診し、緩められたかを指標にしてください。

 

③中臀筋を触診

 

股関節の大転子に付着する中臀筋を触診しましょう
ここのポイントを押すだけで外側広筋を緩めやすいです。

 

股関節を外に広げながらリリースしても
より効果が得られやすいので試してみては?😁

 

二つ目は、仙腸関節の調整です。

仙腸関節は、腸骨と仙骨で構成されている関節です。

 

ここは、身体の土台となる関節でもあり、
腰痛の原因や身体の歪みに繋がりやすい部位だと言われています。

 

まず、① 仙椎2番(S2)を触診しましょう。

 

S2レベルのやや外側に窪みがあります。それが仙腸関節です。

 

② 身体を横にし、股関節は45°曲げます。

 

仙腸関節は股関節の動きと連動しやすく
外側へ行くほど仙腸関節は閉まる位置へと変化します。

 

③ 身体を横にしたまま、真上に股関節をあげます。

 

仙腸関節の動きを意識し、わずかに上方へ股関節をあげます。
腰部脊柱管狭窄症の方はこの動きが苦手でもあるため
実施する側の誘導に合わせて患者さんも行います

 

外側広筋や仙腸関節のテクニックは必ず腰部脊柱管狭窄症で使います。

 

このテクニックを用いれば、他の症例にも応用ができるので
ぜひ使ってみてください。

 

===============

 

いかがでしたか?

 

手術しか考えてこなかった方も
普段何気なく治療していたあなたも

 

少し考え方が変わったのではないですか?

 

興味があれば、僕たちが開催している
JPRベーシックコースの勉強会へ参加して見て下さい。

 

きっとあなたが得たい情報もあるはずです。

 

少しでも変わりたいと思うならいますぐ
動いて下さい。

 

参考文献

1)大日本住友製薬:腰部脊柱管狭窄症の国内患者数は推定240万人,2010.
2)石元優々他:腰部脊柱管狭窄症の疫学,日本医事新報社,2016.
3)柿崎藤泰:胸郭運動システムの再建法,ヒューマン・プレス,2018.

 

 

腰痛患者85%が見過ごされている医療の裏側

今回のテーマは「腰痛」です。

 

2019-12-26 23.54のイメージ 2019-12-26 23.54のイメージ (1)

 

みなさんご存知でしょうか?

 

厚生労働省が発表している

腰痛とは、腰部を主とした

「痛み」や「張り」などの不快感といった

症状であると話しています。

 

でも実際、
腰痛の原因がわからない方が多いんです。

 

腰痛には、画像の検査で腰痛の

原因が特定できる「特異的腰痛」と

厳密な原因が特定できない

非特異的腰痛」があります。

 

ここで驚きなのが、

実際、特定できる腰痛は全体の15%で

画像の検査上わからない腰痛は85%もあります

 

非特異的腰痛の多くは

椎間板のほか椎間関節、仙腸関節といった

腰椎の関節部分、そして背筋など

腰部を構成する組織のどこかに

痛みの原因がある可能性は

高いところですが、特異的、つまり、

どこが発痛源であるかを厳密に

断言できる検査法がないことから

痛みの起源を明確にできません。

2019-12-26 23.46のイメージ

仮に、骨のずれやヘルニアなどの

画像上の異常所見があっても、

腰痛で困っていない人はいますし、

逆に腰痛の経験があっても、画像所見は正常な

場合もたくさんあります。

 

つまり、画像上の異常所見は必ずしも

痛みを説明できないことが理由の一つです。

 

======================

 

ここで、慢性腰痛に苦しんだ
一人の女性Aさん(71歳)についてお話しします。

 

Aさんは、6人兄弟の長女に生まれ、
小さい時から畑仕事や家事などを手伝っていたそうです。

 

小学4年生ころから
腰に違和感があり、畑仕事やお守りなどをしていても
痛みが生じるようになったそうです。

 

その後、腰の痛みは変わらず、Aさん自身も
「こんなものか」と諦めていました。

 

就職し、21歳という若さで結婚。
3人の子供もでき、多忙な毎日を送って
いたそうです。

 

とても充実してましたが、
一つ気がかりなのが、いくら経っても治らない
「腰痛」だけです。

 

思い切って子供が小学生に入った頃に
近くの病院へ行きました。

 

驚くべきことに医師から
「腰痛ですね」と言われただけでした。

 

あれほど痛く、重い病気だと思って
怖くて怖くて行けなかった病院が

 

腰痛であったとわかったAさんはほっとした反面
なんでこんなに痛いの?と疑問を感じました。

 

医師からは湿布を貼って安静にしていれば
治りますと言われましたが

 

安静にする時間もなく、湿布を毎日欠かず
貼ることだけを徹底して行いました。

 

ですが、その後Aさんの腰痛は治ることは
ありませんでした。

 

そんなある日、Aさんが定年を迎えた時に
テレビ番組で「隠れ圧迫骨折」のことを知りました

 

症状も似ており、「これかもしれない」
と思ったAさんは今度は躊躇なく
病院へ向かいました。

 

しかし、結果は特に異常なし
「腰痛」と診断を受け、安静と
湿布をもらうだけでした

 

折れていないことに対してホッとする自分と
一生付き合わないといけないことの
虚しさもあり言葉にできなかったそうです

 

その後、1年経過するたびに増していく
腰の痛みに対して変わらない
定期検診の結果

 

ある日、知り合いから近くの整体院をすすめられました

 

そこの整体院は元々は病院勤務で理学療法士を
していた方がしていると評判がある場所でした

 

Aさんは、お金を出してまで自分の体に使うのに
抵抗がありましたが、初回料金も安かったということで
一度行っていました。

 

すると、驚くべきことにたった1回の治療で
立っても、歩いても痛かったはずなのに
痛みがなくなりました。

 

衝撃的なことであったのと
あまりの嬉しさに涙もしてしまいました

 

整体院の先生からは

 

「これでまた元気に過ごせそうですね」

 

と優しい言葉をかけてくれて、
嬉しくてたまりませんでした。

 

これまでできなかった
旅行ももっと自分のために
やっていきたいと思えました

 

本当にありがとうございます。

 

=====================

 

これは、幼い時から腰痛に苦しめられて
育ったほんの1症例に過ぎません。

 

私たちセラピストは何をしないと
いけないのでしょうか?

 

と考える内容だったと思います。

 

確かに、特異的な腰痛であると
手術で軽快します。

 

ですが、非特定的な腰痛であると
徒手的な治療でしか治せないことが
多々あるのも事実であると考えてください

 

ここで、私が実際に治療をした
内容と見解を述べていきます。

 

背中をマッサージしても
腰痛は治らない

 

腰痛患者のほとんどの人が背中に強い

激痛や歩く際に痺れなどを訴える方が多い。

そのため、セラピストや整体院では、

腰に対してマッサージやストレッチを

行う方がほとんどである。

 

実は、腰のマッサージをしても

一時的な痛みは取れるが、再発するケースが多いです。

 

では一体どんな治療をすればいいのか?

 

ほとんどのケースで
大腰筋」が関与

2019-12-26 23.52のイメージ

大腰筋とは、腰椎から骨盤を通って

股関節の内側に付着します。

 

作用として、直立の姿勢を保つ、

歩く際に脚・膝を引き上げるなどの役割、

背骨の自然なS字の湾曲を作り、

骨盤の位置を正常に保つ働きがあります。

 

大腰筋は、腰部にとって有力な屈筋でも

伸筋でもなく体軸骨格の自然な生理的湾曲を

維持しながらほぼ垂直位で、

体軸骨格を安定させる筋肉です。

 

そのため、この筋肉が過剰に機能、

または筋短縮に陥ると、自然な生理的弯曲が崩れ、

土台である骨盤のアライメントがずれてしまい、

他の筋肉が強く引かれ、

二次的に痛みを作り出すことになります。

 

どんな治療をすればいいのか?

 

ここで行う治療として、
大腰筋のリリーステクニックです。

 

筋肉が伸長位で固定されていると
筋肉は緩みたくても緩められないため

 

まず第一に両股関節を90°程度屈曲させます。

 

そのポジションから大腰筋の走行に沿って
腹部から圧迫し、自動運動の中で股関節の屈曲を行い
収縮を感じるところで大腰筋を探します

 

大腰筋の場所を見つけることができれば
振動刺激を行い、ダイレクトに
大腰筋に対して治療を行います。

 

今回の症例ではたった1回の治療
生理的弯曲が調整され

 

棒状だった脊柱が
S字状の弯曲へ調整されました

2019-12-26 23.54のイメージ 2019-12-26 23.54のイメージ (1)

今回の症例でも
大腰筋をリリースするだけで
姿勢が変化し

 

結果として
痛みもなくなった方でした

 

腰痛に関しては、
注射や湿布だけでなく
大腰筋といった筋肉も
一つ視野に入れることで

 

治療の幅が増えるのでは
ないでしょうか??

 

たった1回の治療で

慢性腰痛患者が変わる

 

もし、この治療に興味があるなら

JPR協会が開催している

第2回ベーシックコース「骨盤調整

で今回のテクニックを学ぶことができます。

同じ治療をお伝えしているので

興味がある方は一度行ってみてください

 

「参考文献」

 

1)Donald A. Neumann:KINESIOLOGY of the MUSCULOSKELETAL SYSTEM,第2版,医葉薬出版株式会社,2012.

 

変形性膝関節症の間違った考え方

知らなかった…

変形性膝関節症」の真実についてお話します。

 

ここでは、変形性膝関節症と診断を受け

日々の生活に苦しんでいた女性を

たった1回の治療で

改善した治療テクニックをお伝えします。

 

2019-12-26 23.43のイメージ2019-12-27 0.00のイメージ

 

その治療法は、JPR協会が開催している

第1回ベーシックコース「トリガーポイントを一瞬でリリースする方法」で

学ぶことができます。

 

そもそも

変形性膝関節症」ってなに??

 

2019-12-24 23.20のイメージ

 

変形性膝関節症(Osteoarhfritis;OA)とは、

長期にわたる膝関節へのメカニカルストレスによって、

膝関節である軟骨の質が低下し、

歩行時に膝の痛みが出現する

疾患であると定義されています。

 

初期症状には、歩行時に膝の痛み、

階段の登り降りが辛いなどが見られます。

さらに、OAが進むと、次第にO脚が進んでいき、

階段のみでなく平地での歩行にも支障をきたします。

 

どんな人がなりやすい?

 

2019-12-25 1.33のイメージ

 

一般的には、50歳以上の女性に多く、

こわばり感から始まり、徐々に正座、

しゃがみ込み、階段昇降などで

膝が痛むようになります。

 

進行していく過程では、

就寝時や安静時にも痛みを感じることがあったり、

膝を完全に伸ばすことが困難となってきます。

また、進行すると外観上はO脚変形が明瞭となる。

 

この数年で罹患率はおよそ6倍に跳ね上がっています。

 

2019-12-26 23.28のイメージ

 

原因には、複数の因子が関与します。

加齢とともに患者数は増加しますので、

年齢の影響があると考えられています。

その他、女性に多く、体質、骨密度、肥満、

ホルモンなどが影響するとされています。

 

変形性膝関節症って
どうやって診断されるの?

 

2019-12-26 23.30のイメージ

 

OAの画像診断は、荷重時のX線像が基本であり、

Kellgren-Lawrence分類が用いられる(表1)。

 

2019-12-25 1.24のイメージ

 

関節面の骨軟骨変化とアライメントの変化から

病期や進行度を評価され、①骨棘形成、

②関節裂隙の狭小化、③軟骨下骨の骨硬化、

④膝関節アライメントの変化が重要。

 

変形性膝関節症の進行と
姿勢の変化は?

 

2019-12-25 1.49のイメージ

 

日本人に特に多い内側型OAは、

グレードの進行とともに膝内側変形は強くなります。

 

この時、大腿骨は外旋し、脛骨内旋、

膝外側角増加、内側関節裂隙の狭小化、

膝屈曲拘縮増加、などが見られます。

 

膝関節の屈曲拘縮が見られると、

歩行時に膝の外側動揺が見られ、

痛みを誘発しやすくなります。

 

実は、この一般的な考えにはある落とし穴があるんです…

 

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ここで、実際にOAに苦しんだ一人の症例

(仮名:福田さん)についてお話します。

 

2018年9月に畑仕事から帰ってきた福田さんは、

左膝の痛み(特に内側)に悩まされました。

 

3年前に夫をなくし、一人で畑仕事をしていた福田さんは、

疲労だろうと思い、そのまま放置をしていました。

 

ですが、ある日突然、

左膝の痛みで歩くのが困難となりました。

 

翌日、病院へ行くと、

「軟骨がすり減っています。変形性膝関節症です」と診断を受け

 

医師からは「膝の周りの筋肉を鍛えるのと痩せましょう」と

言われ、痛み止めをもらってその日は帰りました。

 

しかし、明くる日も痛みが消えず、再度病院へ受診すると

「とりあえず水を抜いときますね」と処置を受けました。

 

痛みは一時的に引きますが、3日経ったら

元どおりに戻ることを繰り返しました。

 

この頃から通販やテレビ番組でしている、

サプリメントに頼りましたが

一向に良くなる気配すらありませんでした…。

 

そんななんか福田さんは、

友達の紹介で一つの治療院と出会いました。

 

マッサージなどにも行ったことがなかった福田さんでしたが、

躊躇する暇もなく「少しでも良くなったら…」

そんな神頼みのような考えで治療院を訪れました。

 

すると、1回の治療で嘘のように膝の痛みが消えました。

しかも、3日ではなく、効果が持続しました。

 

たったこれだけで痛みが減るなんて

絶対にあり得ないと思っていましたが、

治る事実を実感することで本物だと確信しました。

 

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あなたにはなぜ痛みが消えるかわかりましたか?

 

✔︎お医者さんの誤診だった?

✔︎たまたま凄腕のセラピストだったから?

✔︎そんな症例なんてそもそもいるはずはない…

 

色々、意見は飛び交うと思います。

 

まず、ここで考えてみると、

福田さんが患っている変形性膝関節症は、

軟骨がすり減った場合に起こる疾患だと言われています。

 

でも、よく思い起こしてください!

 

高齢の方で、すごく足が外向きで変形している方でも、

痛みがない人もいるということに…。

 

本当に関節軟骨が問題なのか?

 

2019-12-25 0.12のイメージ

 

関節軟骨(articular cartilage)は、

80%の水分、20%のマトリックスと

わずかな軟骨細胞により構成されます。

軟骨には、神経や血管がなく

軟骨細胞への栄養は関節液に依存している。

関節の相対する骨端の表面にある

厚さ2〜4㎜の硝子軟骨(血管が生じない)です。

豊富な細胞外基質と軟骨細胞から構成され、

血管や神経、リンパ管に乏しい特徴があります。

 

成人の関節軟骨は、

表層⇨中間層⇨深層⇨石灰化層の4層構造を形成し、

最深層の石灰化層の下には

軟骨下骨があり骨と連続しています。

関節軟骨は、荷重時の応力や運動時の剪断力を吸収する

重要な役割を担う組織ですが、

血行に乏しいため一度損傷すると硝子軟骨より

自然再生せず、その後の経過により損傷が拡大

すると変形性膝関節症へと進行すると言われています。

 

実は、軟骨がすり減って痛みが出ると
言われるのは間違い?

 

そもそも、軟骨には神経や血管がないのだから、

痛みを感じるわけがありません。

同時に、軟骨は加齢によりすり減り、

一度擦り減った軟骨が再生することはありません。

この擦り減った軟骨片は膝関節内に炎症を引き起こし、

炎症を抑えるために水が溜まります。

 

炎症を起こすと身体の防御反応でもある

周辺組織を硬くします。

この硬くなった組織が少しの刺激でも痛みを拾う

筋筋膜性疼痛」といった症状を引き起こしています。

 

さらに、膝関節周りの筋力訓練をいくらしても
意味がありません

 

「膝周りの筋力を鍛えてください」

これは先生からよく言われる言葉です。

確かに筋力があるのとないのとでは、

立ち上がりや歩行の際に余分な力が入らない分、

必ず必要なことだと思います。

 

ですが、筋力訓練をしたからといって、

痛みが無くなることはありません。

実は、根本的な問題となるのは

筋、靭帯、脂肪体の3つなのです。

これらを治療しない限り

痛みが良くなることは限りなく0に近いです。

 

では、今回の症例は
何が問題であったのか?

 

治療回数1回、中臀筋膝蓋下脂肪体をリリースした結果、

立位姿勢の変化と疼痛が消失しました。

 

今回の症例は、生理的な腰椎の前弯角度が消失し、

骨盤が常に後傾しており、

大腿骨が屈曲・外転・外旋し、

内側OAとなっていました。

 

そこで、考えてみるポイントとして、

痛みの原因は別の場所から来ている」ということです。

 

今回の症例は、膝の内側に痛みがありましたが、

私は、大腿骨の付け根でもある

中臀筋に対して治療を行いました。

 

2019-12-26 23.39のイメージ

 

なぜかというと、先ほどの姿勢でもあるように

負担となりやすい場所であるからです。

 

治療肢位は、側臥位を選択し、

起始から停止に向かって振動刺激と押圧を

繰り返し行いました。

 

さらに、膝蓋骨の下にある滑膜に覆われた

大きな脂肪体である膝蓋下脂肪体をリリースしました。

 

2019-12-26 23.40のイメージ

 

膝伸展位であると伸長位で固定されるため、

屈曲位のなかで脂肪体の柔軟性を改善しました。

結果として、立位の姿勢も変わり、痛みも消失しました。

 

2019-12-26 23.43のイメージ2019-12-27 0.00のイメージ

 

「まとめ」

 

✔︎変形性膝関節症による痛みを誘発される方は増加→悩んでいる方は多い

✔︎手術以外でも解剖学を理解すると治療は行える

✔︎ドクターと協力し、セラピストが意見を述べないといけない

 

この治療法に興味がある人は、
JPR協会が開催している
ベーシックコースで知ることができるので
一度来てみてはどうでしょうか?

 

「参考文献」

1)腰野 富久:膝診療マニュアル,第5版,141,医葉薬出版,2006.

2)岩谷 力:変形性膝関節症の保存的治療ガイドブック,22–23,メジカルビュー,2005.

 

 

「肩こり」は肩以外を見るべし

本日は、国民的な疾患である「肩こり」がテーマです。

 

今回は、長年の肩こりに悩んだ

ある女性をたった1回の治療で

肩こりが消えた治療テクニックをお伝えします。

 

2019-12-27 0.03のイメージ

2019-12-27 0.03のイメージ (1)

 

今回の「肩こり」に対しての治療テクニックは

JPR協会が開催している

第3回ベーシックコース「頭部体幹編」で学ぶことができます

 

皆さんは「肩こり」について
どんなイメージがありますか?

 

肩が痛い、重だるい、倦怠感
頭痛、吐き気、集中力が欠けるなどなど

 

平成28年度に厚生労働省が行なった

国民生活基礎調査では、

肩こりで悩む人は男女ともに

4割以上を占めています。

 

その数値を見ても国民病と称されて
納得がいきます。

 

また、年齢に連れて有訴者は増え、
男性では腰痛に続き2位、女性では1位に
肩こりの訴えがあると報告されました。

 

2019-12-26 23.56のイメージ

 

さらに第一三共ヘルスケア株式会社の調査では、

肩こりが無くなれば日本人の4割増しで

幸せが増える発表もあり

 

肩こりは身近な疾患であることが

この数値でもわかります。

 

なぜ?
肩が凝るのか?

 

2019-12-27 0.02のイメージ

 

頭部の重さは平均で5kgです。

それを支えるためには多くの筋肉を使用します。

 

長時間同じ姿勢でいると

肩の周りにある筋肉の血行が悪くなり

血液によって運ばれる酸素が不足し、

筋肉には乳酸などの老廃物がたまります。

 

その結果、筋肉の細胞からは発痛物質が生じ、

神経を刺激して、痛みが生じることになります

 

肩甲骨を動かせば
肩こりが治るなんて嘘

 

肩こり対策として、

「姿勢を良くしてください」

「肩甲骨をしっかり動かせば自ずと良くなります」

「しっかり体を休めてください」などなど

 

よくお医者さんは、

肩こりの原因を追求するよりも

肩こりだからこれをしなさいという人が

多くいるのを患者さんからよく聞きます。

 

一人一人違った姿勢や生活、習慣があるため

必ず問診や現状に合わせて

自主訓練を伝える必要があります

 

======================

 

ここで難治性肩こりに悩まされた

50歳のBさんについてお話しします。

 

Bさんは、19歳という若さで結婚し、

20歳で長女を出産、23歳で長男を出産しました

 

順風満帆な日々を送っていた彼女が

唯一悩んでいたのは慢性的な

「肩こり」だったそうです

 

幼少期の頃は、

喘息やアトピーで悩まされていましたが

その後は風邪をひくことなく生活を送っていました

 

小・中学校ともに市内の学校に通っていましたが

中学に入った頃から肩こりがひどく

頭痛は頻繁的に起こっていました。

 

余りにも辛かったので

病院へ行くと

 

特に異常はなく

湿布や痛み止めを処方されました

 

痛み止めを飲むと

少しは楽になりましたが

 

持続するようわけでもなく

痛みと付き合う日々に

悩まされました

 

もともと母も祖母も

肩こりに悩まされ

 

他の友人も多く悩んでいたため

こんなものなんだと自分に言い聞かせて

過ごしていきました

 

そんなある日

近所で評判なセラピストを見つけました

 

彼は訪問セラピストで活躍され

連絡するとその日が空いていたため

早速予約をしました

 

長年の肩こりで首も回らない、肩も上がらないことに

悩んでいると私が話すと

 

なぜか、今までしてもらったことがない

腰を治療してもらいました

 

すると

これまで治らなかった肩こりが

 

2019-12-27 0.03のイメージ

2019-12-27 0.03のイメージ (1)

 

その日から痛くなくなりました

 

驚きの余り

こんなに楽なんだと

 

前よりも視界が軽くなって

本当に嬉しかったです

 

と喜びの声が聞かれました

 

====================

 

肩こりなのになぜ腰を治療?

 

このセラピストは

どこを治療したのでしょうか?

 

実は肩こりは肩周りでなく

それ以外に問題があります

 

確かに肩こりは、肩の周囲組織が血行障害を起こして

痛みに繋がるケースが多いです

 

ですが、臨床上よく見るケースではそれだけ

治療をしても良くならないことがほとんどです

 

それもそのはず。

肩こりの原因は他にあるからです

 

肩こりは、同一の姿勢や不良姿勢で

よくなりやすいと言われています

 

そこで見るべきポイントとして

 

どういった座り方、立ち方、歩き方などです

 

ここでは肩こりで多い

肩以外の治療を説明します

 

今回のケースでは、肩こりに対して

腰方形筋を治療しました

 

2019-12-27 0.06のイメージ

 

腰方形筋は、腹部の筋肉のうち、

腹腔後壁を形作る後腹筋です。

腰椎の両外側に存在し

下位腰椎突起、腸骨稜を起始とし

第12肋骨に付着します

 

特に体幹の側屈や回旋時に強く影響します。

 

肩こりに悩んでいる方の多くの所見では

首が回らないもありますが、脊柱の柔軟性に

欠けている症例が多いです。

 

そのため、この筋肉を調整するだけでも

脊柱の柔軟性は改善され

結果として肩こりの治療につながるということです。

 

今回の症例以外でも

肩こりに悩む方はたくさんいます。

 

一人でも多く救えるように

私たちセラピストが治療技術を

上げることに意味があると思います。

 

でも

間違って欲しくないのは

これを完璧にできたとしても

全員が良くなることはありません

 

必ずその人にあった治療法は

誰かに教えてもらうのが全てではなくて

自分でやることが一番必要です。

 

もしあなたが今回の治療に興味があれば

私たちが行なっている

JPR協会のベーシックコースへ

参加してみてください

 

きっと臨床の幅が広がりますよ。

 

アトピー性皮膚炎

ステロイド依存性の成人アトピーの治療に成功しましたので報告します。
医療機関では絶対に回復困難な事例でした。