今回は腰椎すべり症の方の痛みが5分で改善した報告をさせてもらいます。
80歳のEさんは、夫と二人暮らし。
16年前から毎週月曜日は友人たちと太極拳を習い
火曜日はコーラス、他の日は1時間近く散歩をしたり
定期的に夫とツアー旅行に行ったりと 活動的な生活を送っていました。
そんな彼女には悩みがありました。
実は、2年前に腰椎すべり症と診断を受けて
手術するしか治らないと言われていました。
この病気は、腰椎が正常な位置からずれた状態をいいますが
椎骨がずれる(すべる)ことにより脊柱管が狭くなります。
それにより、脊柱管の中にある神経が圧迫され
痺れや痛み、排尿障害を生じることがあります。
具体的には、長い距離を歩いたり、長時間立っていたりすると
腰から足にかけて痛みを生じるようになります。
彼女は左のお尻から膝裏にかけて痛みと痺れが出ていました。
腰椎すべり症は、画像上ずれ(すべり)を認めても
症状がない場合には積極的な治療は行いません。
痛みがある場合は、リハビリや、消炎鎮痛剤
装具、ブロック注射などを行います。
これらの治療で思わしい結果が得られない場合
手術を選択する形が一般的です。
彼女は医師からブロック注射を勧められました。
しかし、全く効果がなく
注射自体の苦痛で途中で諦めました。
手術も嫌な彼女は結局
痛み止めの薬を飲んでごまかし続けていました。
そして、健康番組で紹介される体操や食べ物
新しく発売された健康器具、入浴剤
ありとあらゆる方法で痛みをなくそうとしていました。

しかし、痛みは全く変わりませんでした。
別の病院にも行きましたが
同じ答えしか返ってきませんでした。
痛みはベッドから起きる時、歩く時、
立っているだけでもありました。
それでも、周りに心配されるのが嫌な彼女は
痛みを我慢して毎週習い事に出かけていました。
本当は休みたいけど、行かないとみんなから心配される、、、
月曜と火曜の習い事は欠かさず参加していましたが
水曜は疲れて1日中家で休まないと身体が持たず
日曜も翌日からの習い事に備えて
一日中家でゆっくり過ごすようにしていました。
自分なりに色々試してるけど、全然良くならない。

これ以上悪くなって動けなくなったらどうしよう、、、
周りに相談しても、みんなも似たような事を
言ってるから変わらないかな、、、
でも、この辛さをなんとかしたい!!
そんなある日、、、
“私たちのサイトを見つけて治療を受けることに”
私たちのサイトを見つけた彼女は
治療を受けに来ました。
彼女は普通に立っているだけでも
左殿部から膝裏まで痛みと痺れが出ていました。
また、仰向けに寝る時は左膝を真っ直ぐに伸ばせず
斜めにしながら 徐々に膝を伸ばしていました。
そんな彼女の痛みと痺れの原因は
殿部の筋・筋膜性によるものでした。
特に影響していたのが“梨状筋”でした。
梨状筋はお尻の筋肉である大殿筋より深層にある筋肉です。
梨状筋は硬くなると坐骨神経を圧迫して
足の痺れや痛みを出現させます。
坐骨神経痛の原因になりやすい筋肉と言われています。
この梨状筋をリリースする事で彼女の痛みは改善し
無意識に膝を伸ばして仰向けになっていました。
あら!?
いつもゆっくり足を伸ばすのに
気づいたら普通に寝れてる!?
彼女自身驚きでいっぱいでした。
次に承扶(しょうふ)というツボを使いました。
このツボはお尻の溝の中央にあります。
ツボは筋筋膜にも影響しやすく
承扶は腰痛、股関節痛、坐骨神経痛などに有効です。
その結果、、、
わずか5分の施術時間で
彼女の痛みと痺れが取れました。

すごい楽!!
あんなに痛かったのが全然痛くない!
信じられない!!
殿部の筋肉が緩んだことで
圧迫されていた坐骨神経が解放されました。
この状態を維持していくためには
彼女自身にセルフケアをしてもらったり
殿部の筋肉以外にも足部や後頭骨などみていくと
元の悪い状態からどんどんかけ離れて
痛みの出ない体に変わっていきます。
1ヶ月後、、、
彼女は毎日セルフケアをする事で
習い事も無理なく参加できているようです。
あれ以降、強い痛みは出ていませんが
また再発したら怖いので旅行には行っていないようです。
しかし、夫とツアー旅行のチラシを見て
もう少し自信がついたら行きたいと話しています。
今回は腰椎すべり症について
お話ししました。
結論から言いますと
脊柱管の神経が圧迫されたわけでなく
坐骨神経が圧迫されて痛みが出ていました。
そのため、坐骨神経を圧迫している
筋・筋膜が痛みの原因でした。
自分の症状が本当に腰椎すべり症なのか?
手術が必要なのか?
本当は別の原因で
改善できる可能性がある、、、
ということをお伝えしました。
本日は最後までご覧いただき
ありがとうございました!