「肩こり」は肩以外を見るべし

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本日は、国民的な疾患である「肩こり」がテーマです。

 

今回は、長年の肩こりに悩んだ

ある女性をたった1回の治療で

肩こりが消えた治療テクニックをお伝えします。

 

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今回の「肩こり」に対しての治療テクニックは

JPR協会が開催している

第3回ベーシックコース「頭部体幹編」で学ぶことができます

 

皆さんは「肩こり」について
どんなイメージがありますか?

 

肩が痛い、重だるい、倦怠感
頭痛、吐き気、集中力が欠けるなどなど

 

平成28年度に厚生労働省が行なった

国民生活基礎調査では、

肩こりで悩む人は男女ともに

4割以上を占めています。

 

その数値を見ても国民病と称されて
納得がいきます。

 

また、年齢に連れて有訴者は増え、
男性では腰痛に続き2位、女性では1位に
肩こりの訴えがあると報告されました。

 

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さらに第一三共ヘルスケア株式会社の調査では、

肩こりが無くなれば日本人の4割増しで

幸せが増える発表もあり

 

肩こりは身近な疾患であることが

この数値でもわかります。

 

なぜ?
肩が凝るのか?

 

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頭部の重さは平均で5kgです。

それを支えるためには多くの筋肉を使用します。

 

長時間同じ姿勢でいると

肩の周りにある筋肉の血行が悪くなり

血液によって運ばれる酸素が不足し、

筋肉には乳酸などの老廃物がたまります。

 

その結果、筋肉の細胞からは発痛物質が生じ、

神経を刺激して、痛みが生じることになります

 

肩甲骨を動かせば
肩こりが治るなんて嘘

 

肩こり対策として、

「姿勢を良くしてください」

「肩甲骨をしっかり動かせば自ずと良くなります」

「しっかり体を休めてください」などなど

 

よくお医者さんは、

肩こりの原因を追求するよりも

肩こりだからこれをしなさいという人が

多くいるのを患者さんからよく聞きます。

 

一人一人違った姿勢や生活、習慣があるため

必ず問診や現状に合わせて

自主訓練を伝える必要があります

 

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ここで難治性肩こりに悩まされた

50歳のBさんについてお話しします。

 

Bさんは、19歳という若さで結婚し、

20歳で長女を出産、23歳で長男を出産しました

 

順風満帆な日々を送っていた彼女が

唯一悩んでいたのは慢性的な

「肩こり」だったそうです

 

幼少期の頃は、

喘息やアトピーで悩まされていましたが

その後は風邪をひくことなく生活を送っていました

 

小・中学校ともに市内の学校に通っていましたが

中学に入った頃から肩こりがひどく

頭痛は頻繁的に起こっていました。

 

余りにも辛かったので

病院へ行くと

 

特に異常はなく

湿布や痛み止めを処方されました

 

痛み止めを飲むと

少しは楽になりましたが

 

持続するようわけでもなく

痛みと付き合う日々に

悩まされました

 

もともと母も祖母も

肩こりに悩まされ

 

他の友人も多く悩んでいたため

こんなものなんだと自分に言い聞かせて

過ごしていきました

 

そんなある日

近所で評判なセラピストを見つけました

 

彼は訪問セラピストで活躍され

連絡するとその日が空いていたため

早速予約をしました

 

長年の肩こりで首も回らない、肩も上がらないことに

悩んでいると私が話すと

 

なぜか、今までしてもらったことがない

腰を治療してもらいました

 

すると

これまで治らなかった肩こりが

 

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その日から痛くなくなりました

 

驚きの余り

こんなに楽なんだと

 

前よりも視界が軽くなって

本当に嬉しかったです

 

と喜びの声が聞かれました

 

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肩こりなのになぜ腰を治療?

 

このセラピストは

どこを治療したのでしょうか?

 

実は肩こりは肩周りでなく

それ以外に問題があります

 

確かに肩こりは、肩の周囲組織が血行障害を起こして

痛みに繋がるケースが多いです

 

ですが、臨床上よく見るケースではそれだけ

治療をしても良くならないことがほとんどです

 

それもそのはず。

肩こりの原因は他にあるからです

 

肩こりは、同一の姿勢や不良姿勢で

よくなりやすいと言われています

 

そこで見るべきポイントとして

 

どういった座り方、立ち方、歩き方などです

 

ここでは肩こりで多い

肩以外の治療を説明します

 

今回のケースでは、肩こりに対して

腰方形筋を治療しました

 

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腰方形筋は、腹部の筋肉のうち、

腹腔後壁を形作る後腹筋です。

腰椎の両外側に存在し

下位腰椎突起、腸骨稜を起始とし

第12肋骨に付着します

 

特に体幹の側屈や回旋時に強く影響します。

 

肩こりに悩んでいる方の多くの所見では

首が回らないもありますが、脊柱の柔軟性に

欠けている症例が多いです。

 

そのため、この筋肉を調整するだけでも

脊柱の柔軟性は改善され

結果として肩こりの治療につながるということです。

 

今回の症例以外でも

肩こりに悩む方はたくさんいます。

 

一人でも多く救えるように

私たちセラピストが治療技術を

上げることに意味があると思います。

 

でも

間違って欲しくないのは

これを完璧にできたとしても

全員が良くなることはありません

 

必ずその人にあった治療法は

誰かに教えてもらうのが全てではなくて

自分でやることが一番必要です。

 

もしあなたが今回の治療に興味があれば

私たちが行なっている

JPR協会のベーシックコースへ

参加してみてください

 

きっと臨床の幅が広がりますよ。

 

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